むつかしいことはわかりません。

建築と写真とデザインをおわたむが、空想を描くための知恵やアイデアを発掘してゆく図書館。

感情が微かに滲む写真に惹かれる

 

人の写真についての持論。

 

僕は綺麗な人を綺麗に撮ったポートレートや、ハツラツとした笑顔の写真にはあまり惹かれません。

 

悲しいような、怒ってるような、微笑んでるような、感情が読み取れない写真に惹かれます。

 

 

 

「写真の裏側にある美しさ」

 

を感じるかどうかが大切な気がするんです。

 

 

それは、写真に写った人の目の潤み方とか、肌の質感とか、口の角度とか

とても細かな部分から感じ取るとても繊細なものだと思います。

 

ロラン・バルトの言うプンクトゥムとは、この感覚に近いのではないかと最近思います(正直ちゃんと理解できてませんが)。

 

 

読み取りにくい表情の中に、「微かに」弱さとか脆さとか、消え入りそうなものを感じるとき、写真が心に沁みてくる。

なんとも言えないジーンとした気持ちになります。

あぁ、いい写真だなぁ‥って思う。

 

 

この「微かに」はとても大切。

 

 

 

人の心って常に感情がいくつも重なってると思うんです。

今楽しい!ってときにも、心のどこかに何かに対する嫉妬とか寂しさなんかが潜み、マーブル模様を描いてる。

 

 

そんな感情のマーブル模様を、ちゃんと写し取った写真がすき。

心の複雑ながらも美しい動きを、写し取った写真がすき。

 

 

そういう写真は、自分にはまだ撮れてません。