空想する人のための図書館

建築と写真とデザインをおわたむが、空想を描くための知恵やアイデアを発掘してゆく図書館。

感情が微かに滲む写真に惹かれる

 

人の写真についての持論。

 

僕は綺麗な人を綺麗に撮ったポートレートや、ハツラツとした笑顔の写真にはあまり惹かれません。

 

悲しいような、怒ってるような、微笑んでるような、感情が読み取れない写真に惹かれます。

 

 

 

「写真の裏側にある美しさ」

 

を感じるかどうかが大切な気がするんです。

 

 

それは、写真に写った人の目の潤み方とか、肌の質感とか、口の角度とか

とても細かな部分から感じ取るとても繊細なものだと思います。

 

ロラン・バルトの言うプンクトゥムとは、この感覚に近いのではないかと最近思います(正直ちゃんと理解できてませんが)。

 

 

読み取りにくい表情の中に、「微かに」弱さとか脆さとか、消え入りそうなものを感じるとき、写真が心に沁みてくる。

なんとも言えないジーンとした気持ちになります。

あぁ、いい写真だなぁ‥って思う。

 

 

この「微かに」はとても大切。

 

 

 

人の心って常に感情がいくつも重なってると思うんです。

今楽しい!ってときにも、心のどこかに何かに対する嫉妬とか寂しさなんかが潜み、マーブル模様を描いてる。

 

 

そんな感情のマーブル模様を、ちゃんと写し取った写真がすき。

心の複雑ながらも美しい動きを、写し取った写真がすき。

 

 

そういう写真は、自分にはまだ撮れてません。

 

 

 

 

火って不思議

火って凄く魅力的だと思う。

 

 

別に僕は放火魔とかそういうヤバイ人じゃないけれど、火について考えたことがある。

 

現代で火といえば、一部の人を除けば料理に使ったりお祭りやバーベキュー、キャンプファイアで使うくらいだと思う。

 

 

 

でも、もしいまの文明が全部なくなったら?

街がなくなったら?道がなくなったら?家がなくなったら?伝統がなくなったら?

夜になれば一寸先は暗闇に包まれる。

 

 

平安時代は妖怪がいたとされる。

本当はそんなものいなくても、当時は電灯などがなく、闇を本能的に恐れていた。

つまり、人間にとっての暗闇という怪物が具現化したものが妖怪なのだ。

 

 

暗闇には熊やイノシシや、人間を捕食する動物がいるかもしれない。

底なしの沼にハマるかもしれない。

当然崖下に転落するかもしれない。

 

 

暗闇はとても恐ろしいものだったに違いない。

 

 

そんな闇を切り裂くものが火だった。

火が光を放って照らされた空間は、視点を変えれば光というバリアに包まれた空間になる。

 

 

 

 

ロウソクとか、灯篭とか提灯とか、そういったものに神聖な美しさを感じて

つい写真を撮りたくなってしまう。

 

 

 

打ち上げ花火とか、鑑賞用の火にはあまり興味がない。デートで行くならいいけれど、写真は撮らなくていいかなと思ってしまう。

一方で、「照らす」「灯す」火は神聖で美しい。

 

 

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Contax T3の魔力について

最近、ContaxT3の価格が非常に高騰しているようです。

僕はContaxのレンズの写りが好きで

T3に加えてContax AriaContax T2も持っています。

そこで、誰かの参考に自分なりにContaxT3について率直な感想を書いてみようと思います。

 

 

ContaxT3はペタッとした写りで、ミスしにくい優等生なカメラだと思う。

絵は非常に細密で、線が細かいと感じる。

とても小さく、非常に持ち運びしやすい。

 

 

一方で、ContaxAriaの写りは大味ながら立体感がある。

50mm/1.4 を使っていたらそりゃそうだろと思うかもしれないが、色味や光の差し方がどこか違うように感じる。

これはたぶん、使ってみないとわからないこと。

 

T2はもったりとして、T2にしかない写りをする。作品になりやすい。

「作品になりやすい」という感覚はまた違う記事で書きたいと思います。

 

 

 

最近ファッション雑誌などの手荷物見せますコーナーでもやたらとT3がでてくる。

T3はファッションアイテムとして優秀なのかもしれない。

T3を使っているという「通っぽさ」「プレミア感」が、彼らの物欲やらなんやらを満たすのだと思う。

 

 

 

個人的にはAriaの立体感な写りの方が好きです。T3とT2でも、T2の写りの方がすきです。

もったりとして、深みがある感じがするから。

 

 

ただ、気がつくとT3を持ち運んでいることが多いです。

T3はとても小さく優秀だから、安心感があるのです。小さいけれど一丁前、T3。

 

写真はT3のものです。ご参考に。

 

 

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ことばでしか表現できないこと。

時々、文章が書きたくなる。

 

自分は普段は写真や建築をやっています。

写真や建築は、言葉では表現できないことを表現してくれる。

自分にとっての第2・第3言語なのです。

(ちなみに英語はさっぱりです)

 

最近、頭の中に泡のように次々に浮かんでくる思考を、弾けてなくなる前にメモに取るようにしています。

 

 

「あぁ!消えてしまう!」

と思った思考の軌跡たちを、このギャラリーに展示していきたい。一つ一つを作品として。

 

 

表現したい!というフラストレーションが溜まった時、音楽やドローイングなどのリアルタイムな表現手段がない自分は、文章に頼るしかない。

文章が一番リアルタイムに近い。

 

 

感情の結晶のような

ぴかっと光ったこころを、たまに写真やスケッチを添えて展示します。

 

自分で見返す個人的な図書館でもあり、人と共有する場にもしたいと思っています。

 

 

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